-
Medical Insight(専門医の視点)
ANCA関連血管炎の長期寛解維持:B細胞再増殖 vs ANCA上昇によるリツキシマブ投与戦略の比較(MAINTANCAVAS試験)
EULAR2026がまだみれないので、臨床ベースでもう1本論文です。 RTXの使用方法に関して後輩と議論する中で、MAINTANCAVASの結果を思い出せなかったので復習を兼ねてまとめてみました。シンプルにはMAINRITSANのFixed schedulueを終了後に、B細胞のRepopulat... -
Medical Insight(専門医の視点)
IgG4関連疾患に対するオベキセリマブの有効性と安全性:INDIGO試験
最近は新しい薬剤のデータがじゃんじゃん出てきて嬉しいですね。IgG4関連疾患RDの新しい薬剤オベキセリマブのデータがNEjMに出ていました。機序が興味深く、通常の生体内で免疫複合体がB細胞に認識される仕組みを模したことで、B細胞を過剰に抑制しない(... -
Medical Insight(専門医の視点)
特発性炎症性筋症に合併する悪性腫瘍のスクリーニング
膠原病の季節性として、筋炎やスティル病は春に多いようで、当院も4月から沢山勉強させて貰いました。冬場の日照時間、日光曝露量の低下によるビタミンD欠乏などの機序が考えられているのが興味深いです。 さて、今回はIIMに関する悪性腫瘍スクリーニング... -
Medical Insight(専門医の視点)
抗SAE抗体筋炎とAngel Wing徴候
NEjMの筋炎Reviewをみつつ、自己抗体が帰着する前に身体所見から診断に至った患者さんがいました。まだまだ未熟ですが、こういった経験は未だに嬉しいし、臨床やっててよかったなあと思う瞬間ですね。抗SAE抗体陽性筋炎はアジア圏からの報告が中心でしたが... -
Medical Insight(専門医の視点)
炎症性ミオパチーの包括的レビュー
NEjMに良質なレビューが出ていました。筋炎特異抗体に応じた分類や特徴を意識付けられる文献です。 日本では、指定難病の申請の都合や包括的にみる診療科がまだ少ない都合、PM/DM(多発性筋炎/皮膚筋炎)という名称が未だに使われていますが、かつて言われ... -
Medical Insight(専門医の視点)
アバコパン誘発性の消失性胆管症候群(VBDS):重篤な肝障害リスクと対策
「総ステロイド量を限りなく減らした寛解導入を可能にする」との鳴物入りでANCA関連血管炎に承認されたアバコパンですが、肝障害の有害事象による注意喚起(FDA/EMA)からこの度、承認の取り下げになったようです。 サマリ アバコパンによる消失性胆管症候... -
Medical Insight(専門医の視点)
構造的バイオエンジニアリングとRA治療 -FcRnリサイクルとアビディティ-
今週、院内でナノゾラの薬剤説明会があった際に、ナノゾラの3次元構造をクライオ電子顕微鏡(Cryo-EM)で可視化したものをなんとARで立体構造をグルグル観察できるという不思議体験をさせて貰いました。(ハイテク!) 業務の関連でプロマネさん(かなり熱... -
Medical Insight(専門医の視点)
IgG4関連疾患の最近-JCR2026での学びから
4月末のJCR2026(日本リウマチ学会総会)のIgG4関連疾患(IgG4-related disease, IgG4-RD)セッションを幾つか聴講しました。自分の頭の整理を兼ねてまとめてみようと思います。 IgG4-RDは、概念が確立されてから20年弱の比較的新しい疾患カテゴリである。... -
Medical Insight(専門医の視点)
EULAR勧告_Behçet病2025 update
さてベーチェット病(BD)です。某病院勤務時にはBDの英語発音は「Behcet(べシェット)」と口酸っぱく教えられました。 個人的な感想ですが、BDの患者さんは個性的な方が多く、Life-threatningな病態を一緒に乗り切ったこともあってか、なんとも思い入れの... -
Medical Insight(専門医の視点)
バカと無知は違う──ダニング=クルーガー効果が暴く「自信」の正体
今日の行動経済学知見 知識が中途半端なときほど自信は最大化する——これがダニング=クルーガー効果の核心。 「バカ」は能力の問題だが、「無知」は知識の問題であり、気づけば誰でも修正できる。 専門家も専門外では同じ罠に陥る。「自分がどこで過信して...
12